先日、岩手医科大学時代の友人が訪ねてきてくれました。
佐藤奨君といいます。
彼は、同じクラスの友人で、20年前に私の結婚式まで来てくれました。
今は花泉というところで開業しています。
中央歯科クリニックといって、地元ではとても盛業している歯科医院を運営しています。
学生時代はよく一緒にスキーに行ったり、鍋をやったり、飲みにもよーく行っておりました。
北九州ホスピタリティ研究会が主催する
高野登 九州寺子屋百年塾 第4章 流儀その4 理に支えられるもの
ぶどうの樹 福岡県遠賀郡
9月18日水曜日 参加してきました。
この九州寺子屋百年塾は、ザ・ホテルリッツカールトンを日本の大阪で開業させた、元日本支社長の高野登さんがメイン講師を行う、続きもののセミナーなのです。
北九州をはじめ九州各地から、たくさんの経営者、幹部社員が集います。
高野登さんのお話は、本当に心が洗われます。
エネルギーはとても高い状態になります。
なんかからだが自然に熱くなります。
アッと今に時間が経ちます。
日ごろ、私が疑問に思っていることや、そうじゃないのかなあ、とおもうことを高野さんは「ずばーっと」、お話ししていだきます。
気づきがたくさんあります。
私いつも元気をもらいます。
普通の講演会と違って寺子屋。だから、同じテーブルの人たちとディスカッションする時間があります。これがまた、エキサイティング。
若い人、年配の人、誰もが、高野さんの出したテーマについて、真剣に語り合います。そこからの気づきもすごいものがたくさんあります。
懇親会は本当にみんな、紳士淑女の懇親会です。
みなさん、本当に品がある方ばかりで、食事は残さず食べます。
参加者が挨拶するときはみんな、きちんと姿勢を正して、笑顔で聴いてくれます。
作ってくれた人に感謝し、みんなで「いただきます」と「ごちそうさま」を手を合わせて言います。
だれも言わないのに、自然と、食べたお皿を片付けだします。
なかなか、こんな懇親会はありません。
とてもいい気持ちです。
次は11月21日木曜日 ANAクラウンプラザ福岡で開催されます。
その日は手術がすでに入っておりますが、なんとかして行くことができたらと思います。
高野さんとお会いできることは、とても貴重で充実した時間。
そして、仲間たちとまた会えることを願って、今日も感謝の気持ちをもって過ごしたいと思います。
9月7日土曜日 鶴田塾を開催しました。
院内、院外、若手歯科医師25人、そして当院スタッフ19人でセミナーを行いました。
講師は東京都稲城市開業 藤本卓先生です。
今回は、局部床義歯の金属床についてのトレーニングセミナーでした。
私は藤本先生の義歯製作においての神髄に触れたような気がします。
本当に大切なことは、その患者さんの人生最後の治療にしてあげることです。
これ以上欠損を増やさないためにも、できることはまだまだ、スキルの研鑽を積むことができると実感したセミナーでした。
次の鶴田塾は、12月21日土曜日です。
ユーデンタルアートの歯科技工士 新井達哉さんの講演です。
「すごい!インプラント補綴 ~これからのデジタルデンティストリー~」
場所:医療法人良陽会鶴田歯科医院セミナールーム
時間:14:30~16:30
これはセミクローズドで開講します。
インプラント審美補綴を極めたいという歯科医師の先生、若干名だけ聴講が可能です。
私へ直接メール、またはメッセンジャー、または電話で申し込みをお願い致します。
昨日、私は大阪の中山隆司先生に即時荷重インプラントをしてもらいました。
上の写真は現在の私の口腔内(下顎)の写真です。
全く腫れておりません。痛みもまったくありません。
向かって、左が奥から3番目の歯、右が奥から2番目。
両側下顎第一大臼歯です。
歯の色が少し違っていることと、縫合糸が少し見えているところです。
昨日まではここにはなんもなかったのですよ。ホント。
この中にインプラントが入っていて顎骨に埋入されており、その日のうちに仮歯をいれるという方法をやってもらいました。
なんていうか、自分がやってもらうと、もう感動です。
私は過去に僻地で勤務しているとき、オヤシラズが痛み、近くに歯科医師がいないために、仕方なく自分で抜歯した経験があります。
それも、デンタルを自分で撮影、自分の歯茎に自分で局所麻酔の注射をし、隣の歯を間違えて抜歯しないように、何度も手探りでオヤシラズを確かめ、ヘーベルを用いて脱臼し、鉗子で把持し、上顎骨からめりめりという音とともに、見事に抜歯することができました。
その成功体験に味を占め、その翌年には右上3の感染根管処置と、根管充填(側方加圧)も、セルフでやりました。さすがにこれはあとでコンセツすることになりましたが・・・・
まるで、ブラックジャックのようなことをしたなあと思いました。
若気のいたりというやつです。
いままで、1200本くらい、多くの人にインプラントを入れてきましたが、さすがにインプラントは自分で自分に埋入する勇気はありませんでした。
抜くことはできても、歯を創ることはさすがに・・・
そこで、私の尊敬する中山隆司先生にお願いしたわけなのです。
このインプラントを自ら経験して本当によかったとおもっています。
歯科医なのに、両側の大臼歯がないということは実は最大のコンプレックスでした。
無断で抜歯されたから仕方がないと言っても、歯学部学生時代の相互実習の時から、口を人前で開けるのが,、すごく嫌でした。
だって、銀色のブリッジが3本、奥歯に見えるのです。
でも、そこをCREC治療などで、きちんと修復し、歯がないところに歯がちゃんとすべてそろうと、もう怖いものはありません。
本当に本当にうれしいです。
その感動を味わうことができて幸せを感じています。
この仮歯は、6週後にISQという数値を測定して、いい値をしめしたらすぐに印象(歯型)をとって、ホンモノの歯をつくります。
それも超こだわって作ってみようと思います。
もしかしたら、スキャナーでスキャンしてやるかもしれません。
また、その時になったら、どうなったかアップしますので、よろしくお願いいたします。
医療法人 良陽会 鶴田歯科医院
理事長 鶴田博文
私が、拙著「予防歯科をはじめよう」「開業論」にも書いたことなんですが・・・
・・・歯医者になった理由。
それは、高校3年生の時に歯を無断で抜歯されたことがきっかけでした。
当時はインプラントなんてほとんど普及していませんでしたので、健康なとなりの歯を削ってブリッジで修復しました。
大学の時に古くなったブリッジを再度製作。
そして今年に入ってから、そのブリッジが脱離しているのをメンテナンス中に発見。
ブリッジ除去し、削ってあるところには副院長にお願いしてCEREC治療をしてもらいました。
CERECはなにしろすごい。
噛む感触が天然歯とほとんど変わらない。
それで二次齲蝕になる可能性は15年で5%程度という素晴らしい治療方法なのです。
そして、ポカンと空いた第一大臼歯(右下6)という歯の部分に今日、
「即時荷重・早期荷重インプラント」という技術。
まだ、歯科界でも一般的ではありません。
高い水準のインプラント治療です。
インプラント治療は年々進化しています。
今や自動運転の時代。
日産は手放しで運転できる自動車を作って市販します。
そんな時代です。
インプラントはどうでしょう。
私は、「インプラントは埋入してから上顎は6か月、下顎は3か月待つ、それから2次オペ」それが正しい、と思うのはもうやめにしたほうがよいと思います。
どんな気心の知れた歯科医の仲間に、この「即時荷重・早期荷重インプラント」の話をしても誰も相手にしてくれません。
自動車を手放しで運転できる時代なのに・・・
とくにこのメガジェンインプラントというものは大変素晴らしい特性をしめすインプラントです。これはもう物性や力学から勉強しないといけません。
このインプラントは従来のものと異なり、うまく埋入コントロールを行うと、たった6週間で骨と結合(オッセオインテグレーション)するのです。
もちろん条件が悪い場合は除きますが、今日の私の骨質はD4と言って、最悪の状態でした。それでも、あるテクニック(CCWといいます)を使えば、即時荷重は可能です。
既存骨、成熟側であっても、抜歯即時であっても、一定条件が揃えば(ISQ値、初期固定トルク値)その日に仮歯まで入れることができるのです。
もちろん、入れたその日からガンガンかめるという訳ではありませんが、そこに歯を創ることは十分可能です。
たとえ、その仮歯が十分に機能しなかったとしても、そこに歯が在るということが精神的に落ち着くことができます。
誰だって、前歯であろうが、奥歯であろうが、あるはずであろうところに歯が無いと言うことは、とてもつらいことなのです。それがたとえ1本でも・・・・
すぐに仮歯ができるというメリットとしては、待時期間中に隣の歯が傾斜してこないこと、そして舌感を保てるということは、歯科医サイドとしても、とても有益なのです。
つまり、患者、歯科医、両者にとって、すごくいい方法なのです。
私もこのインプラントを用いて治療をしています。
もちろん、すべての症例に仮歯を装着するわけではありませんが、これは間違いなく成功すると思った症例においては、抜歯したその日にインプラントを埋入し、仮歯まで装着する治療を学び、そして実践してきました。
ちなみに、これまでその方法を行ってきて、一度も失敗したことはありません。
ちゃんと真摯に学ぶ姿勢があって、ある程度の経験があれば、私でなくてもできる歯科医は多いと考えています。
といっても、私もこの方法にいきつき、できるようになるまで、16年の歳月が掛かりました。ええー!そんなに!じゃあ、難しいんだ!と思う人もいるかもしれません。
それは時代がそこまで進んだということもありますが、私は患者にとってより良い治療を行うという進歩について、諦めなかったからなのです。
こういった技術というのは、当然のように、途中、疑問が浮かんだり、混乱したり、大きな困難に当たりましたが、私は絶対にあきらめずに毎月のように長崎から東京に通って勉強しました。
そして古い概念に囚われなかった歯科医だけが、この「即時荷重・早期荷重への道」に進んでいくのです。
本当に素晴らしいものを手に入れるにはやはりそれなりの時間と知識・技術の習得は必要なのです。
「即時荷重・早期荷重インプラント」、それを行っている歯科医院はまだまだ少ないと聞いています。
そこで、自分のブリッジが外れたときに、決心したのです。
「よし、ここに即時荷重インプラントをしてもらおう!」と。
それを、誰にしていただくか・・・・
鶴田塾で講師としてお招きした、大阪の中山隆司先生にお願いすることにしました。
中山先生は、抜歯即時埋入インプラントで有名な林揚春先生の主宰されるFIDIというコースと、メガジェンジャパンというインプラントメーカーのインストラクター、そして開業歯科医が多く入会している「日本顎咬合学会」の理事もされている、すごい先生なのです。
なにより、私が5期も通いつめた、「早春塾」でも一緒に机を並べて受講した仲でもありますし、症例検討会で中山先生のケースは何度も見ています。
昨年開催された、メガジェンワールドシンポジウムという世界規模の学会においても、会場から割れんばかりの拍手をされるほどの、すばらしい発表をされました。
私は中山先生の技術に間違いはないことを知っているのです。
6月に先生のクリニックに伺い、治療計画を立てました。
すぐに手術をしたかったのですが、「待てよ、せっかく行うのだから、できれば多くの歯科医師の先生に私の手術されるところを見てもらうのはどうだろう」と考えたのです。
そこで、今年のインプラント学会関東甲信越大会でメガジェンジャパンの渡辺社長にお会いしたときに、この話をしたところ、「鶴田先生、せっかくだからライブオペでいきましょう」ということになったのです。
告知したところ、すぐに満席。
そして、今日全国からたくさんの先生がお見えになってライブオペを行ったという訳なのです。
私はそれ以上に勉強になったのは、いつもは歯科医師の立場ですが、今度は自分が患者になるので、その気持ちがよくわかりました。
前述したとおり、中山先生の手術のウデは間違いありません。
世界を唸らせたほどの腕前です。
それでも、前日と今日手術が始まる前まで、私は不安と緊張を隠すことはできませんでした。
そんなはずはないのですが、やはり、緊張してしまっていたのです。
プロである私でさえ、自分の体を手術されるというのは不安なものなのです。
手術開始の時間が近づくにつれ、私の心臓はバクバクと音がしてくるほど緊張してきました。
それと裏腹に、中山先生の手術は見事な手つきであっという間に終了し、私が27年間歯が無かったところに、たった1時間で歯が出来上がりました。
「痛いかも、腫れるかも」、ということが脳裏によぎりましたが、今のところ皆無です。
本当に夢のようです。
もちろん、私もインプラント治療を毎月15から20症例行っているのにですよ(笑)
先日、50歳の誕生日を迎えたわけですが、年齢と共に身体機能は落ちていきます。
身体の機能を喪失するというのは本当に嫌なものです。
しかし、今日たった1時間で私の第一大臼歯は見事に復活したのです。
つまり、私の咀嚼機能はたった1時間あまりで回復できたのです。
この感覚は新鮮でした。
気分がぱあっと明るくなりました。
それまでの憂鬱な気持ちが吹き飛んで、一瞬にしてハッピーな気分になって、鼻歌さえ出てしまうくらいに。
6週間で骨に完全にインプラント体が結合し、歯型をとるのですが(印象)、今から楽しみでなりません。
ちなみにこの方法だと2次手術はありません。
オペの次は仮歯を外していきなり、印象です!
すでに歯肉縁形態も仮歯で整っているので、二次オペ、いらないです。
らくちんです。
この経験を通じて、私は患者さんの気持ちを本当の意味で理解することができました。
手術は痛くなく、腫れなく、シンプルに、短期間に、歯を創るというが、どんなに大切なことかということを。
そして自信をもちました。
私も、この方法を使って、多くの患者さんに幸せになってもおうと。
歯科医の仲間にすら、あまり信じてもらえない、「即時荷重・早期荷重インプラント」。
この技術をもっと多くの人に知ってもらいたい。
そして、これをもっとスタンダードな歯科治療にしていきたい。
これから迎える高齢化社会。
もし、一日で歯ができたら・・・
食べるというQOLは維持できますので、この治療方法で元気な高齢者がたくさん増やすことができることを確信しています。
そして、それは急速に世界に広まっていくことでしょう。
そう、手放しできる日産の自動運転のように。
休日にもかかわず、出勤してくれた「なかやま歯科」の池内先生、山崎先生、スタッフのみなさん、ユーデンタルアートの新井達哉先生、そしてセミナーを企画していただいた、メガジェンジャパンの渡辺社長、会社のスタッフのみなさん。
手術を行ってくれた中山隆司先生。
そして、この素晴らしい技術を惜しみなく教えていただいた、林揚春先生。
ありがとうございました。心より感謝申し上げます。
医療法人 良陽会 鶴田歯科医院
理事長 鶴田博文
お誕生日をお祝いしてもらいました。
とてもうれしかったです。